西遊記 と 桃太郎

本日、会社の同僚(Tさん)から写真が送られてきました。その写真はTさんが住んでるアパート向かいにある会社の門の前に人がたくさん集まってる写真です。多分会社が倒産したからなんじゃないかなという写真です。(賃金が合法的に支払われない場合こうなることもあるらしい。)

最近、深センのこの地区でも不景気な話をよく耳に入ります。やっぱり減産していて売上上がらず、利益が少なくなり、給料が払えなくなってる場合社長が夜逃げをしたという話も時々聞きます。

当たり前ですが皆個人的には会社で働くのはお金を稼ぐためです。お金を稼がなければ自分の利益が最大化することができません。不景気で減給(給料が減らされる。)される場合も同じです。経営者と違い、一個人である労働者は自分の体という資本を使ってお金を稼いでいるのがほとんどだと思う。
 資本家・経営者(中小企業)は自分の体ではなく、資本(お金)を運用させて収入を得ている場合が多い。少しぐらいの不景気であってもびくともしません。

会社が給料払わず倒産という最悪の事態になると非常に皆困ります。

会社の発展のために頑張っていこうとかというよりは、自分が発展するためにどのようにお金を稼ぐか、自分の生活の質を向上させるためにお給料は重要です。まあ実は私もそれを考えに賛成しています。以前聞いた話ですが、経営者の役割:従業員の生活の質の向上、会社の持続的な発展。

本日、出口さんの本(西遊記)をちょっと読んでいまして、気づいたことがあります。日本と中国の考え方が根本的に違うところは昔の話から来てるということです。日本は桃太郎に代表されるように(最近ではワンピースというアニメに代表されますように)、みんなで協力して目標に向かって頑張っていこうという考えです。https://amzn.to/3sIZsCn

それに比べて中国の場合は西遊記に代表されるように、孫悟空そん ごくう猪八戒ちょ はっかい沙悟浄さ ごじょうなどまあみんな考え方が違うんですね。あのドラマを見ているとみんないがみ合って協力はあんまりしない。でも天竺まで行き仏典を持ち帰るという目標はある。目標はあるが、皆個性が強すぎて協力はしないが、最後は無事目的を達成することになる。

私はその考えを聞いて、まあどちらが実社会に近いのかっていうと、やっぱり「西遊記」に描かれてる内容の方が今の現実社会にあっているんじゃないかなと思います。日本の物語の桃太郎ではありえない。あの内容は日本では通じるが、ここ中国では通じない。中国はいろいろな民族の人たちが混在しており、ダイバーシティだから考え方は違っていて当然。もちろん各人の幸福のあり方、目的も違う。

まあ、皆、いろんな考えを持っているわけで、同じような考えで統一されることはないはずなんですね。でも日本国内だとなんか同調圧力というか、こうしなければならないというようななんかそういった圧力が働いて、まあみんなバラバラな考え方ができなくなっている。

 多分日本の社会はそういうものなのかなと。昔からですね。今に始まったことではなくて。

私は桃太郎と西遊記の物語を比較すると、日本と中国の違いのようなものが浮き上がってくると思いました。