友人の楊先生は湖南省長沙市のマスク製造工場からマスクを仕入れて日本北海道の会社に輸出。
マスクを日本に輸出するにあたり下記のような問題が発生。
①マスクの紐(ひも)の加工方法が統一されていない。下記↓写真参照
②マスクを中国国内で仕入れるにはライセンスが必要。
ライセンスを得るためには医薬品局に行き申請が必要。ライセンス申請は複雑な申請書類を記載、提出。ライセンス申請にあたり、仲介業者も存在しており、約3,000元支払いお願いする場合もある。しかし、闇業者なので、お金を受取次第逃げる業者も存在する。
④マスクはDHLで出荷したが、中国国内から発送が難しい。
DHL発送後、普通なら3日で日本到着。しかし、香港の倉庫で保管中。航空便が止まっている。
●商取引フロー
湖南省マスク製造業者→楊さん貿易会社→日本の会社→北海道消費者
マスク製造業者 | ヤンさん貿易会社 | |
マスク紐加工について | マスク使用に問題無し。 | 何故、紐加工が統一していないのか? |
考え方 | 何故紐加工の細かいことにこだわるのか?理解に苦しむ。 | 日本の会社に販売するため、説明が必要。 |
見解 | 書面で見解は出したくない。なぜなら、保証責任が発生するから。 | マスク製造メーカーは書面で見解を出してほしい。 |
まとめ:中国と日本間のやり取りは難しい。なぜならば考え方が違うからである。どちらが合理的な考え方なのか?マスク不足は非常時であるから、紐加工位置については日本の会社は目をつぶってほしい。しかし、日本国内の消費者はこだわる人もいるので、販売者は紐加工について説明責任を果たす必要がある。日本のお客様が納得する説明は考え方があまりにも違うので、中国の人達では難しいのが現状です。たとえ中国の人たちが日本の会社に説明したとしても、日本人は理解できないでしょう。このあたりのギャップがあるので、中国国内の日系企業には未だに日本人が勤務していると私は思います。日本人に物を販売するにはサービス面を含め当たり前だが、日本人が必要。逆に中国人に物を販売するには中國人が適している。