幸福とは?
橘玲の書籍を20年前よりよく好んで読んでいる。
「幸福の資本論」という書籍の中で書かれていることを紹介したい。
幸福には①②③が必要。
①金融資本
②人的資本
③社会資本
精神科医のランドルフ・ネシーは心の不調に悩む患者がどこに問題を抱えているかを知るため、人生を以下の6つの資源(リソース)に分類した。
- 収入(Income)食料、住居、お金などの物的リソース=>金融資本
- 能力(Ability)外見、健康、時間などを含む個人的なリソース=>人的資本
- 職業(Occupation)収入とやりがいをもたらす仕事=>人的資本
- 社交(Social)評価や承認を得られる人間関係=>社会資本
- 愛情(Love)セックスを含む親密な関係=>社会資本
- 子ども(Children)家族との関係=>社会資本
人生の資源(リソース)は結局のところ
金融資本・人的資本・社会資本に集約されるということだろう。
この中で、一番明確に数字化できるのは金融資本である。なぜなら明確に数字で表されるからです。こんなことを言うと元も子もないが、金融資本が一番重要。
子ども、嫁、家族も大事であるが、金融資本が無ければ、家族を養っていくことができない。
金融資本がなければ、人的資本である健康なども維持できない。
金融資本を残りの人生で最大化させるため、稼ぐ力をさらに考えていかなくてはならない。
稼ぐ力があれば、幸福度も向上。
資産形成の公式
資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
足し算・引き算・掛け算だけで計算できます。非常にシンプルな公式です。ここには微分積分などの複雑なことは含まれていない。
「お金持ちになりたいとい」という夢がたった一行に凝縮している。
上記方程式から資産を最大化させるには次の①②③の方法しかない。
①収入を増やす。
②支出を減らす。
③運用利回りを上げる。
②が一番簡単です。なぜなら、自分自身でコントロールできるからです。
最近お金を使わないシンプルな生活はミニマリズムと呼ばれている。
日本ではかなり流行しているらしい。言い方は悪いがケチケチ生活。
しかし、ケチケチ生活こそが資産形成のために個人ですぐできる方法であると思う。
最近、日本から中国にくる日本人でケチケチしている人が多いのはその影響をうけているのかも?2000年代に中国にいた日本人は結構気前よくお金を使っていた人が多かったような気がします。現に私も普段ケチケチしているが、お金を使うときはかなり使います。
(ここぞという時には惜しみなくお金を使う。日本に留学に行った中国人の知り合いにも2000元ぐらい餞別としてお金を渡している。決して自慢話ではないし、見返りは期待していない。私が中国に来るときも餞別をくれた山野先輩のことを思い出す。)
リスク回避について
私が最近思うのは世の中に安定などないということだ。
金融資本・人的資本・社会資本は安定ではない。
橘玲氏の「幸福の資本論」には一つだけに固執の場合、その一つが崩壊した時、絶望してしまい、人間自身がもう終わりだと思ってしまうと書かれている。これは一つだけに固執するのではなく、分散しろということだと私は思う。
例えば、仕事で所得を得ていて、その後突然、給料減額、会社倒産、事業縮小、リストラなどが発生(実際中国である話)した場合、金融資産に固執した生活を送っていると絶望状態となってしまう。そのため、人的資本・社会資本などにも分散投資した方がいいよいという考え方だ。
(分散投資という表現がいいかどうかはわからない。)
ここでわかるのは投資も分散、人生に対する投資も分散ということである。
すなわち株式投資も人生に対する投資も似ているということである。
本当にそのとおりですね
コメントありがとうございます。