江さんに学ぶ老後の生き方。

20230622

台湾人の江さんからのお誘いもあり、東莞市東城でご飯を食べた。

江さんは確か今年74歳。
車も運転しており、とても74歳には見えない。
彼から会食中にお聞きしたお話。↓

「65歳で一度定年したが、毎日仕事もしないでぶらぶらしていると体に良くない。
病気になってしまう。だから、今でも健康のために仕事をしている。」

江さんの仕事はだれかから強制される仕事ではなく、江さんが自分自身でやっている仕事である。健康を保ち、時間、金融資産に余裕がありなんともうらやましい老後を送られていると思う。もしかすると老後という言葉自体、今の社会状況ではなくなってしまっているのかもしれない。健康で能力のある人たちはいつまでも本人の意思決定により働くことができるのだろう。

江さんは台湾で定年退職したあと、老後の年金を一括で全部引き下ろし、そのお金をもとに中国で台湾の仲間たちと一緒に出資して工場を設立、景気の良い時は毎年配当を何百万元もらっていたということである。

 台湾の年金制度はわからないが、将来もらえるであろう年金を一括でもらえる制度があることはなるほどと思った。老後自分自身が何歳で死亡するかわからない。だから、将来もらえる年金を現在価値に割り引いて一括でもらえるという制度は非常に自由度があると思った。もしかすると1990年代に台湾人が中国で投資をしてたくさん工場を建設した背景はそういった年金支払制度と関係があるのかもしれないと思った。(これは私個人の推測です。)

もし、日本でそういう制度があったとしても、日本の高齢者は年金一括支払い制度を利用してある事業に投資するだろうか? 

日本の老人はリスクがあるところには投資しないと思う。

100%確実に成功するのであれば、投資すると思うが、100%確実に成功する投資は投資ではない。

1990年代から2000年代の状況と現在2020年代以降の状況は明らかに違う。
状況が変化するのは当たり前だ、世界中どこでも変化している。

安定しているといわれる。日本国内でも終身雇用の崩壊、転職が増加している。(らしい)

時代の変化は自分でコントロールできない。私自身が合わせていくしかない。

合わせられない場合は市場から退場するしかない。

そのため、いつ市場から退場してもいいように準備している。
その方が、心理的に楽ちんです。