客先工場に訪問してわかること。What you can understand by visiting the customer factory

  2020年12月ももう終わります。年末客先訪問して挨拶をする。
客先で雑談をする。客先で世間話をする。客先で来年の見通しの話をする。客先で苦情を聞く。客先の困りごとを聞く。客先の人材募集状況を聞く。

 このように客先に赴いて話をすると言うよりは、お客様のお話を聞くということが多くなる。人様の話を聞くと、いろいろとためになる情報を得られる場合が多い。顧客が何を考えているのか?何が趣味?ウイーチャットを交換する場合もある。ここで言うお客様は仕入先も含みます。

 近江商人では有りませんが、買い手よし、売り手よし、双方よし。この考えが重要だと思います。売るだけでなく、仕入れも非常に重要だと思う。この考えであれば、サステイナブル(持続可能)であると思う。会社の運営は一年だけではなく、継続していく。継続は重要だ。

 客先の工場に言った時に工場内のトイレをお借りすることがあります。そのトイレの壁に落書が書いてある場合がある。ある客先のトイレの壁に非常に興味あることが書かれてありました。内容は
 ●この会社の経営は詐欺師だ。
 ●給料を払ってくれない。
 ●早くこの会社を辞めたほうがいい。
などの落書きが中国語(中国ですからもちろん)で書かれている。工場作業員は毎日トイレでこのような落書きを見て、仕事についている。このような状況、環境で作業者はいい仕事ができるのだろうか?

 私はいい仕事ができないと思うし、品質も悪いと推測します。なぜなら、工場で製造される工業製品は中国人の作業者が実際に作るのである。その作業者がこのような考えではいい製品ができるわけないと思う。
 松下幸之助は著書の中でこう書いている。
松下電器工業は何をしている会社なのか?
「松下電器工業は人間を作る会社です。」かたわら電気製品も製造している。
私はすごい考えだと思いました。工業製品を作っているのは人間、従業員である。そこで働く人が駄目であれば、いい製品などできっこない。
 だから、従業員教育は重要。中小企業の一部の経営者は作業員に教育しても無駄だという人達が少なからずいる。私はそいういう会社は今は良くても将来はないと思う。中国工場で働く管理職は愛を持って、作業員を教育しなくてはならない。人を教育するには自分にもそれ以上に教育する必要がある。
 毎日日々勉強である。毎日が新しい発見です。