私の実家は石川県白山市にある。白山市とはもともと松任市と呼ばれていたが、市町村合併ににより白山市に名称変更された。幼稚園、小学校、中学校までこの白山市で育った。今思えば、とてもいい地域で育つことができたと思っています。街はきれいだし、空気もいい。公害無し。人々は優しい。中学までいい友達もたくさんいた。
2020年1月2日、実家に帰省した時にJDI白山工場が操業停止しているという話を聞いた。ググってみると下記のような情報を得ることができた。
引用開始
石川県は白山工場の誘致に際してJDI側に8億円の補助金を払い込み済みだが、立地前に比べて一定の雇用人数を増やすことなどが交付の条件になっている。
JDIによると国内の希望退職の応募者数は1266人で、このうち約500人を白山工場を含む石川県内の拠点が占める。JDIには補助金の返還義務が生じる見通しで、県は10月以降の従業員数を確認して返還を要請する方向だ。
引用終わり
一時期地元ではジャパンディスプレイの工場開業に合わせて雇用も生まれると期待を寄せていたと思うが、結果は操業停止。
こんなに大きな工場であるから、勤務していた人も多かったのではないか?生産は自動化されているので、あまり作業員はいらなかったのか?詳しいことはわからないが、操業停止、人員解雇となると地元への影響も起きいと思う。
この業界は中国・台湾・韓国がしのぎを削って激烈な競争をしているレッドゾーンである。日の丸連合のJDIも競争に負けてしまったのか?国の資本(国民の税金)も注入されはしたが、操業停止ではリターンの回収はできないだろう。
私が20代前半の頃はバブル経済がまだ続いているような感じで、不景気という文字はなかった。まだまだイケイケドンドン状態で経済は良くなることが前提、経済成長率、GDP増加率も毎年プラスとなることが前提で、老後の年金の心配もする必要がないと経済学の先生も講義で話していた記憶が今でもあります。 まさにバラ色の人生が待っていたわけです。うまく会社に入社して結婚して地元のマイホーム購入、子供も生まれて、幸せな生活ができると思っていた。 しかし、現在、いるところは中国、嫁さんは外国人、子供二人、勤務先は何回か変更されている。マイホームはなんとか広州で購入できている。石川県から離脱した事以外はしぶとくやってきていると思う。
歴史(人生)にもしもは有りませんが、私があのまま石川県にいたら、どうなっていたのか?
私は楽観主義者なので、どうにかなったと思っています。中国に今現在いることが正解なのか? わかりません。