中国の実際の現場で「0.01mm」の呼び方

中国で仕事をしていて、0.01mm のことをどういうふうに呼んでいるのか気になっていた。
調べてみたら、中国人でも地域によって呼び方が違うことがわかった。
辞書には「0.01mm」の呼び方は下記に示す通り
0.01毫米(HAOMI,声调省略)

百度というサイトで調査した結果
0.01mm=一道=一丝=一条
と記載されている。

中国では毫米=0.01mm という言い換えれば 1/100 です。

下記の画像にもあるように中国人も 単位の呼び方について疑問に思っている。
下記の画像は中国のサイトに掲載のものだが、一道=一丝=一条 
についてどのような区別があるのか疑問に思っている。

これは地方によって呼び方が違うとサイトで説明があります。
北方:一道
南方:一丝or一条
中国人のエンジニアの話では台湾では「」を使用するらしい。
本当かどうかはわからない。

なぜ呼び方が違うのか?
それは中国の国土が広いから方言として呼び方が違うのだろう(私の推測)

日本でも関西と関東では現場での工具の呼び方が違うことを聞いた事がある。
ようするに現場ことばがある。
中国は広大な国である。少なくとも日本よりは断然広い。だから、方言も日本以上に種類が多い。
嫁の故郷である湖南省でも駅一つ違えば、方言もかなり違ってくるという。
中国内陸部の駅一つは日本のそれとは違って、かなり距離がある。
山一つ越えてしまう感覚だろう。山一つ超えれば、隣町というよりは日本人感覚では別の県に来たような感じなのだと思う。

余談(脱線):
昔からある鋳造などでは現場ことばに「おしゃか」という言葉があるが、
私が30年前に聞いた話では鋳造職人がお地蔵さんを作るときにお釈迦様を鋳造してしまった。
だから、不良品を作ってしまったときに「おしゃか」という言葉を使う。

下記の旋盤で物を切削している写真を見ると35年前の1990年代金沢の会社で勤務していたときのことを思い出します。
中国でも会社でこの光景を見ると懐かしく思う。(高専一年時の実習で初めて旋盤の操作を習った)
昔のことを思い出すということは私も年を重ねて、高齢化しているのだろうか?

旋盤の作業風景。中国も日本も同じです。なぜなら、原理原則は変わらないから。
旋盤は機械の王様ということを昔、現場の職長から聞いた。なぜならば、フライス加工は旋盤でもできるが、旋盤のように円筒形を切削することはフライスにはできないから。
それだけ、旋盤の難易度は高い。旋盤を極めるには年々もかかると教わった。
現代でもそのようなのだろうか?
寿司職人を10年かけて育成する日本の徒弟制度よりも寿司職人学校で三ヶ月寿司を勉強して海外で寿司職人として仕事をしている日本人がふえていると聞く。
旋盤の世界も同じなのだろうか?
日本のものづくりも変わっているのだろうか?