5月17日、「広東省総工会」から突然のショートメールがスマホに来ました。
内容は↓
【广东省总工会】职工朋友们:工会为您服务!专业律师24小时免费解答有关欠薪、无故被辞退、工伤纠纷等法律问题,欢迎拨打12351广东职工热线。
日本語訳↓
広東省労働組合、労働者の皆さん、給料未払い、理由無しの解雇、労災の補償などの問題について工会は皆さんの為に24時間ホットラインを開設しました。ご遠慮なくご連絡ください。
岡田の考察
このようなメールが突然来るということはそれほど、広東省にある企業の流動資金が不足しているということ。別の言い方をすれば、売上減少、利益減少、会社経営の行き詰まり。赤字体質から脱却できていない。3月に約1週間程度ロックダウンした影響が今頃になって出てきているのかもしれない。
それだけ、ぎりぎりで経営していることの現れ。このショートメールは広東省にる人向けに送信されているので、広東省でかなりの企業の経営が苦しくなっていることの現れ。
いつの時代も経営者は会社第一と綺麗事を言いながら、立場の弱い従業員に対しては最低限の対応、ひどい場合は給料未払いなどが発生しているのだろう。ひどい場合になると高級車を乗り回し、環境のいい場所に住み、いい暮らしをしている場合が多い。これが現実であろう。
知り合いの中国人経営者(湖南省長沙)にも聞いてみたが、最近、給料未払い倒産する会社が少なくないらしい。この現象は広東省だけではないらしい。
【广东省总工会】は为人民服务(人民の為に奉仕)しているのでしょう。政府の建物に行くと必ず、为人民服务とスローガンが掲げられている。当たり前のことを当たり前の如く実行している。
日本の政府機関の建物にはなぜだが、为人民服务 とはどこにも掲げられていない。
なぜだろうか?
給料未払いで夜逃げする会社もあれば、従業員を募集している企業もある。需要と供給のミスマッチが発生しているとも言える。
しかし、中国人の友人に聞き取り調査した結果:
中小企業が給料未払いすることは今に始まったことではなく、以前から普通に行われていること。少しも驚くべきことではない。
給料未払い、労働法を守らない会社、社会保険を購入しない会社はたくさんあるので、政府組織にはそれを是正するための部門がすでにある。