
「老油条」という言葉は知っていますか?

私は最近、あらためてこの言葉をしることが出来ました。
中国語の言葉の意味は大きく2つに分けられる。
贬义词(baoyici) (良い意味で使われる言葉)
褒义词(bianyici)(悪い意味で使われる言葉)
「老油条」は悪い意味でつかわれる。
中国で長く住んでいる人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この言葉の意味は、職場の古株(長く勤務している。)で、年配者らしい。
上からいろいろな任務が来ても自分でやろうとせずにすべて部下に丸投げして自分で責任を取らない人のことを言うらしい。
これらの状況は中国の企業で勤務したことがあれば、誰でも一度は経験していることではないでしょうか?
自分で手を汚さずに下に任せて良きに計らえという感じで、責任はもちろん取らないし、確認もしない。
でもこういう管理職って中国では結構いるのではないでしょうか?
もしかしたら、「半沢直樹」ではないですが、責任はすべて部下に押し付けるようなことが日本でもあるのかもしれません。
下記は百度(中国の検索大手)で「老油条」を検索したらでてきた画像です。
↓は「老油条」です。見るからに年をとっており、目つきが悪い。


老油条に仕事を頼んでもすぐに受け流し、自分でやらないのだろう。
四川省に住むTさんの「老油条」に対する解釈は下記のようです。
「この言葉は会社に長くいて先輩風を吹かせて、自分の仕事を後輩に押し付けたりとか,うまく仕事を避けて休んだりとかそういった感じの状況の時に使えます。」
私の湖南省にいる友人は下記のように言っています。
「就是滑理华气的不听话的那种人,经常的一贯行为。」
「老油条」はいい意味では有りませんね。油で揚げているので、かなり滑るのでしょうね。滑るということは受けた仕事を流してしまい、自分でしないのでしょうね。
中国にいる日本人もこうならないように注意する必要がありますね。
仕事上でマンネリ状態に陥ったら「老油条」になる可能性が高いと思います。あと、年を取ると何事も部下任せ、人任せになり、だれも真面目に確認しない状況になる。
小さなことは確認しない人がたくさんいますが、小さなことを確認しない人は重大なこと、大きなことも確認しないのではないでしょうか?
人に任せるのもありですが、任せて以上自分でも確認はする必要がありますね。
最近は若い人も仕事上で確認しない人が増えているような気がします。
これも中国が高齢者社会に着実に進んでいるということの現れなのか?
しかし、こういう言葉が中国社会に定着しており、よく使われているということは中国人自身も心のそこではだめであるということを認識しているのだと思う。