中国春節前の景徳鎮陶器、大安売り。Jingdezhen pottery, Chinese bargain sale before Chinese New Year.

 毎年、春節前になると景徳鎮の陶器が大安売りされる。毎年、毎年同じような光景を見かけて不思議に思います。

 この時期、中国内陸部の都市に旅行にでかけても同じような光景を見ることができる。

宜兴紫砂壶は産地のブランド、しかし、このような大安売りをされてはブランド価値がなくなってします。

 ↑帰省(内陸部の故郷に帰る。)時に持っていくのが不便であるため、広州現地で大安売り、もってけドロボーという意味合いだと思う。

 春節になると皆お金(現金)が必要。そのため、格安で販売して現金を得て帰省すると私は思っていた。

 私の嫁の見解:だましの商売。本当に景徳鎮の陶器であるかわからない。

私は外国人の視点で見ているが、中国人の視点ではほぼ騙しの商売であるらしい。

 安売りするのはいいけれど、「景徳鎮」ブランドに傷がついて、ブランド価値が下落する。産地の信用力も落ちて、そこで働く人達の所得も下落、ブランド力、産地が維持できなくなり、供給もできなくなるのでは?

 「景徳鎮」の陶器は漢の時代から生産され、 の時代にはいわゆる「青花」と呼ばれる染付磁器の優品を輩出し、宮廷でも用いられる一方、欧州イスラム圏など海外諸国にも広く輸出され、世界の一大生産地、ハイテク地域であった。しかし、現在では衰退してただの陶器の生産地になってしまったらしい。

 ブランド力は一朝一夕で作られるものではないと思います。陶器に限らず、その他の業種でもブランド力が必要だと思います。会計用語では「のれん」に相当すると思いますが、中国製品のブランド力の確立定着には注視していきたいです。

 個人のブランド力についてもこれからの時代必要になると思います。インターネットが発達してただのサラリーマンではなく、ある分野に特化した特徴のある人間(ある意味で面白い人間)になるためには他の人間にはない特徴を出していく必要があると思います。何も特徴がなければ、景徳鎮の陶器と同じ運命をたどることになると思う。