强龙斗不过地头蛇(外部の龍は地元のヘビに勝てない)

 中国内陸部在住のMさんからこの成語を教えてもらった。

强龙斗不过地头蛇

 雲南省で外国人が仕事VISA更新するときに公安局担当者は袖の下(賄賂)を要求。
会社としては賄賂を公安局担当者に渡すことはできないので、現地勤務の日本人は仕事VISA更新できず、解雇となる。

 そこで、会社は中国グリーンカード所持のMさんに雲南省に代わりに行ってほしいという内容。

仕事VISA更新はいくらの賄賂を渡せば更新できるのか?
賄賂の金額はわかりませんが、記録が残らないよう、現金で渡すはずです。
仕事がなくなる日本人にとっては災難です。
まさか自分の職を継続するため、自分で賄賂を渡すのか?

非常にブラックな世界です。

沿海部の公務員で2000年代初頭は税関員に賄賂を渡さないと日本からの機械設備が入らないという話をたくさん聞いたことがある。かなり昔のはなしで、最近はそういう賄賂のことをきいたことはない。(実際はあるのかもしれないが)

中国は広い、内陸部の田舎に行けば、昔ながらの賄賂文化がまだ残っているのだろうと思う。
この賄賂文化は徐々になくなっていくのか?それとも継続されていくのか?

中国には信じられない話が沢山あることに久々に驚いた。

中国の地方には冒頭の成語にもあるように外部からの圧力にも負けない強いヘビが地元のヤクザボスとして君臨していて、地元を牛耳っているのだろうと思う。
中央から派遣されたお偉い方(强龙)地方のヘビ(地头蛇)をコントロールすることができないのだろうと思う。

この考えは日本にもあると思う。
日本の地方都市にいくと、地場百貨店などがある。三越、高島屋などが地方に進出しても地場百貨店は地元経済を支配しているので、中央からの三越、高島屋などは撤退を余儀なくされる。
地場百貨店は地銀・地元有力企業の御曹司などと政略結婚などしており、地元経済をがっちりスクラムくんで排他的な状況を作り出している。
非常に保守的なやり方である。
飛躍して考えれば、アメリカンファーストではなく、地元ファーストである。

しかし、このような状態で長期的持続的に経済が発展するか?