偷工减料 とは?

湖南省長沙市でアパートが倒壊したニュースを見ました。
長沙市にいる楊さんに聞いたところ、本当に建物が倒壊して大事件になっているということを聞いた。

倒壊したアパートにはまだ人が生き埋めになっており、救出作業が続いているという。

建物が地震が無いのに潰れてしまったということをニュースでよく見る。
この事件を鹿児島にいるTさんに送ったところ、一言回答が来た。↓

「偷工减料」

この言葉は今まで知らなかったので、百度で検索したところ、多くの写真が出てきている。

この言葉は中国社会ではかなり使われていることがわかります。

マイナス的な言い方で言えば、「材料をごまかしている。」という意味だろう。

なぜ、材料をごまかすのか?それは利益を最大化させるためであろう。

経済学的に言えば、利益を最大化させる行為は決して問題のある行為ではない。
しかし、問題が発生した場合、責任が問われる。

このニュースの続報があるのかないのかわからないが、建築業者を徹底的に追求しても責任の所在を特定するのは難しいと思う。なぜなら、中国社会は変化が激しいので、何年か前に建築施工して会社はすでに存在していないかもしれない。仮に存在していたとしても現実はなかなか簡単に責任を負うとは思えない。

 中国で不動産を購入、建設するのはリスクがあることがわかります。
不動産開発会社はそのようなリスクを負って、開発するので、リターンも多いのである。
リスクが高く、リターンが低い場合、参入する人も少ないだろう。

上記の図は規定した材料を使わない(安い材料使用)場合、お金が儲かるという図式である。悪く言えば、不正した場合、儲かるという意味だろう。(風刺)
施行現場で働くひとは問題があるのをわかっているが、何も言わずに黙って仕事をする。現場の人たちは問題をわかっている。日本でもそうだが、組織に属している場合、不正をわかっていても上からの指示があれば、仕方なくやる。

 中国で生きていくためには上記の状況も鑑み行動していく必要があると思う。