抽選会の公平性と満足度。Fairness and satisfaction of the lottery.

 春節休み開始ものこすところあと僅かである。中国国内の各企業では春節休み前に宴会を催して抽選会を行うと思う。抽選会で何かをもらった方もいると思います。抽選会でもらえる景品は会社の人事・総務部などが準備する。景品を準備するにはお金(資源)が必要です。
 ここで下記のような条件があったとした場合どのように資源を分配するのか?
●お金(資源)は1,000元。

 私は現場課長にヒアリング。1,000元を現金でもらうほうがいいのか?景品でもらうほうがいいのか?
 現場課長の答え:恥ずかしそうな雰囲気で現金の方がいいと回答。

お金(資源)の分配方法公平性満足度(各人の満足度の総和)
A案(1,000元を一人に分配)無し1,000元があたった人は非常に満足だが、当たらなかった人は満足しない。
B案(1,000元を10人に公平分配)有る一人あたり50元を得ることが出来る。しかし、一人あたりの満足度は小さい。

 経済学の一分野では真面目に上記のように比較している領域がある。
特に財政学などはこのような比較を行ない、限られた資源をどのように分配?何を分配?するかによって、効用関数を用いて満足度の総和を計測するようなことをしている。
 この学問領域は政府部門などの国民から税金を徴税して、経済競争で負けてしまった人達に補填する。累進課税などがいい例である。

 私は限られた資源を使ってどのように満足度の総和を最大にするのか真面目に考えてみたが、わからない。A案のように公平に分配した方がいいのか?
 それとも、B案のように一人だけに集中して分配したほうがいいのか?
 そもそも満足度は計測できない?各人に満足度をヒアリングした場合でも、数値で計測はできない。

 以前、ある中国人から聞いた話では中国人の国民性は博打が大好き。だから、私の考えは一人一点に集中して支給するA案を意思決定した。しかし、これが本当に公平なのかどうかはわからない。満足度が総和を最大化させてかどうかもわからない。自然科学と違い社会科学から、シュミレーション結果はわかりません。しかし、限られた資源の中で、どのように効率的に資源を分配するのかを考えることは非常に重要なことだと考えます。

  限られた資源を分配する前に先に資源を増やさなければならないのも今年2021年の大きな課題です。そのため受注獲得に向けて全員で協力する必要があるのです。