9月5日、私が住んでいるアパート付近の路上で子供が松ぼっくりを販売している光景を見た。
広州市内で松ぼっくりを販売しているのは今回始めて観ました。私も小さい時に松ぼっくりを集めていたときがあったと思う。しかし、路上で販売したことは有りません。
中国人の友人にこの写真を送って観て感想を聞いたところ、かなり肯定的な回答が来た。
友人のコメント:子供が社会に参加する一環として活動をしている。ほとんどの親は肯定的にこの行為を支持している。子供は物を販売するには大変であることを身を以て体験し、子供の教育にプラスになる。
アメリカの有名投資家、ジム・ロジャースも少年時代にコカコーラの瓶を集めて業者にまとめて販売してお金を稼いでいたというので、子供の教育にとってプラスになるのかもしれない。
考え方はいいのだろうが、物を懸命に販売しているのではなく、スマホで遊びながら片手間で松ぼっくりを販売しているのである。自分たちで考えて行動しているのだろうか? これは私の推測だが、親に言われていやいや松ぼっくりを販売しているのかもしれない。
この販売状況を見る限り、路上で物を並べているだけのような気がする。中国では道端でいろいろな物を販売している光景をみることができるが、知恵を絞って販売している人もいれば、そうではない人もたくさんいる。
豊かになった中国では懸命に販売する必要はなくなって、子供の販売行為自体が形骸化している。生活が懸かっていないので真剣さが無い。
私の嫁の小学生時代は駅の近くに住んでおり、長距離列車が停車すると列車の客たちに一杯 0.1元でお茶を販売していたという。当時の物価ではコップ一杯のお茶は0.1元だったのだ。(安い)その当時は列車停車時間内に懸命にお茶を販売していたらしい。このような話を嫁から聞かされると小さい時、苦労したと思うと同時に私は彼女を尊敬する。私の子供時代は裕福ではなかったが、子供を仕事に駆り出すような状況はなかった。
30年以上前の中国と現在の中国では状況が大きく変化していることがわかります。果たして今の状況がいいのか?30年以上前の中国は非常に不便だったろうが、人と人の関係などは現在よりも良かったのではないかと思う。
中国に20年以上住んでいる方であれば、昔の方がいいと思っていませんか?