2月10日(月)より中国現地日系企業の工場の操業が始まる。私が勤務する会社でも中国人総経理の指揮のもと、電話会議が午前10時から11時まで開かれ、状況確認が行われた。
確認項目 | 現状内容 |
人員330人 | 約30%程度は内地から戻れない。交通封鎖のため。 |
感染者 | 0 |
湖北省出身者 | 約50人程度(全体の約1/6) |
マスク・消毒 | マスクは一人一日1個支給、消毒液は準備中。 |
2月6日、広東省東莞市政府はすでに具体的な規定を発表しているので、ここでは詳しくは述べない。
中国の暦では一般的に2月2日から仕事始めだが、今回は非常事態のため、仕事開始日が1周間延期された。20年中国にいるが、このような非常事態を経験したのは初めてである。それだけ、今回の新型コロナウイルス感染がひどかったということである。
日本のウエブニュースを見ていると危機管理対策がどうなっているのか?などの批判的なニュースが見受けられた。今回の感染に関して、中国も日本も明確な対応規定、対策規定などはないと思う。明確な規定がない場合はTOP管理者が意思決定して明確な指示をださなければならない、明確な規定がない場合、各自判断するため、対応、対策がばらばらとなり、感染の度合いもばらばらとなってしまうだろう。
東莞日系企業に勤務するKさんの話:日本本社から明確な指示はなく、現地工場の直属上司である日本人総経理からも危機管理の具体的対応、対策について明確な指示は無く、迷っている。
3現主義という言葉がある。現場に赴いて、現場で状況確認、現場で最良の対策を決める。総経理が現場(工場)に行かないで、状況確認もせず、具体的な対応、対策を指示できるとは思えない。日本本社の経営者は現地の情報がもちろんありません。ですから明確な意思決定は不可。中国工場には良きに計らえという指示しかできません。そうならないためには、中国工場の現場サイドは情報をまとめて、日本本社にリターンしなければ
私はたとえ、意思決定が間違っていても明確な意思決定をする必要があると思います。
●規模は違うが国と私営企業を比較してみた。
国 | 起業単位(工場) |
総書記 | 総経理 |
コロナウイルス対策小組(ワーキンググループ) | コロナウイルス対策小組(ワーキンググループ) |
ワーキンググループTOPは総理 | ワーキンググループTOPは工場長 |
総理は現場に赴き、確認する。 | 工場長は現場に赴き、確認する。 |
私の感想は規模は違えど、組織的な対応は国と企業で相似形であると思う。これは私の経験からの推測だが、中国ではTOPは自ら手をくださず、現場に任せるという習慣・風習があると思う。(過去の歴史
2011年3月11日、日本で地震津波による福島原発事故が発生した。私の記憶では日本のTOPの総理大臣は被災地に行き現場を確認した。天皇陛下も4月には福島に行き被災地訪問、お見舞いしている。非常事態発生後の対応は中国と日本では違うと思うが、このプログを見てくださる方々はどう思いますか?文化・風習・習慣が違うと対応方法も違ってくることがわかります。
私は日々の業務では違い的な品質対応をしていますが、日系企業と中国企業の対応が違いに毎度のごとくギャップを感じています。ギャップが発生するのは上記のように非常事態でのTOPの対応が違うからだと思うのです。
最後に私の小区(住んでいるエリア)でコロナウイルス感染者が発生したため、私はコロナウイルス感染の疑いがあるため、自宅待機となっています。詳細は過去のプログ参照ください。→ https://naokisu.com/?p=1117