本音で語らない中国人経営者

先日、深セン宝安区で30年住んでいる企業経営コンサルのKさんから話を聞いたことを書いてみたい。
東莞の中国企業に定期的に行き、工場の経営診断をしている時、一年前100人いた従業員が半分の50人に減少していることに気づいた。
コンサルのKさんは社長に工場の利益はでているのか聞いたところ、
返ってきた答えは
「毎月50万元程度利益が出ているといる。」
という回答だった。
Kさんは工場を見てすぐに儲かっていないことを見抜き、再度社長に本音で言ってくださいと伝えた。
社長はの回答↓
「、、、実は毎月50万元の赤字が出ている。」という回答。

Kさんの分析・見解:
中国人は本音で語らない。えーかっこしい の人たちが多くいる。面子とも言える。

私は確かにそうだと思う。話していることは半分本音ではないと思った方がいいと思う。
明らかに見え透いた嘘を言う場合もある。
ある程度正確な回答をフィードバックしなければ、現状把握できない。
現状把握できない場合、的確な方向性も見つけられないし、応急の対策も打つことができない。

中国の2022年度のGDPはマイナス成長ではなく、プラス成長だったらしい。
そこで、本当なのか?と疑ってみる必要もあるし。話半分で聞いた方がいい。
これは何も中国人に限った話ではなく、日本人でも本音で語らない人がたくさんいると思う。
いったい何が本当で何が虚偽情報なのか?
中国人は中国社会で子供のころからかなり自分自身で推測する訓練をしているのだろう。
なぜなら、社会に出ている発表など、情報などは100%本当ではない場合が多いからだ。

冷静になって情報を分析して即座に見解を出す訓練が重要だ。
たとえ推測であってもいい。自分自身の頭で考えて推論を出すところが重要である。

と思います。