パラサイト(parasite)=「寄生生物」映画を見て

春節期間にこの映画を見た。
感想:以前のブログでも紹介した内容と似ていると感じた。https://naokisu.com/?p=3554
   家族・親戚の内誰かが突破口を開けば、一族郎党みんなが成功するという意味。(大雑把)

パラサイトの意味をググってみた。
「成年に達してもなお親と同居し、金銭面も含めて生活を親に依存し続ける独身者」

この映画「パラサイト」では貧しい家族が、成功して裕福になった家族に寄生するということを表現している。中国ではこの映画は上映禁止となった。なぜ上映が禁止されたのかはわからない。
 もしかすると政治的な意味合いがこの映画に入っているのだろう。

日本でも問題となっているニートなども親に寄生している。
会社組織の中では今でもあると思うが、うまく上に取り入れれば、その後は安泰の時期もあった。
(しかし、環境の変化が厳しい現在では少なくなっているのだろう。)

この映画の中で表現されている内容は拡大解釈すると現在世界のどこにでもある問題が取り扱われていると思う。
●貧富の格差
●貧困からなかなか抜け出せない社会問題
●学歴社会
●不公平な競争
●金持ち有利の社会
などなど、、、、、

資本主義は競争社会が前提である。
競争結果には必ず、勝者・敗者がでてくる。
一度の競争でその後の人生がすべて決まってしまう社会は本当の意味で競争社会ではないのではないのか?

私はこの映画の監督はそういったことを映画の中で述べたかったのではないかと勝手に考えています。

家族の長男が大学卒業証書を偽造してうまく家庭教師の職を得ることができた場面が映画にありますが、中華圏では何でも有りだということが表されている。それぐらいドオってことないよという感覚。
日本で同じことをやった場合、どうなるのか?やはり考え方習慣の違いは歴然と存在する。

家族のお父さんが映画の中で何度も計画どおりに実行するということを言っているが、映画では計画どおり実行できたことは無いと語られている。人生に計画は無しなのだ。なぜなら、計画を立てても計画どおりいかないからだ。
 世の中なんて、案外そういうものかもしれない。場当たり的にその都度意思決定しているのが現実かもしれない。
 しかし私は計画どおりに行かないことがわかっていても大きな人生計画(大日程)は必要だと思う。
なぜなら、計画が無いと行き先(方向)がころころ変わってしまい本来の目的を達成できないからだ。