会社の生産会議中で付近の小規模な工場の閉鎖が話題になっていた。うちの工場では慢性的な人手不足が継続している。コロナウイルスの影響で中国全土で会社の倒産が話題になっている。東莞市でも同じように海外(欧米)からの注文減少に伴い、倒産する工場が出てきているらしい。これはあくまでも中國人、インターネットニュースなどからの情報なので、信憑性の有無は疑わしい。しかし、企業経営に影響を与えていることは確かである。知人の日本料理店オーナーの話では、日本人の客が80%減少しているという話も聞いている。
会社の付近には小規模な人材紹介所が何件もある。道端の貼り紙には作業員募集の貼り紙が至るところで見ることができる。
考察:景気の落ち込みにより一部の工場は閉鎖されて、失業する人たちは増加しているはずだが、慢性的な人手不足は続いている。中国の労働者はどんな仕事でもいいわけではなくて、自らいい仕事を選択しているから、労働者不足となっているのかもしれない。また、工場閉鎖と同時に内陸部の故郷に帰郷して仕事をする人も増えているのかもしれない。最近では内陸部にも大きな工場が建設されてわざわざ、沿海部の工業都市に出稼ぎに来る必要がなくなっているのかもしれない。日本人現地採用者も沿海部ではなく、内陸部の中国企業で勤務されている方も増えているわけで、もしかすると沿海部から内陸部に生産場所がシフトしているのかもしれない。この状況下で工場でやることは歩留まり向上、稼働率UP(要するに効率よくものづくりすること)が更に重視されるようになるだろう。どこでも同じですね。