2021年3月6日、中国広州の地下鉄に乗車していた時に 広告を見かけました。
その広告には兼業するひとを募集していた。
私はその広告を見て中国では今人手不足なので兼業でもいいから人を募集している状況なのだと思いました。
中国では皆さん独立心が旺盛なので日本に比べて会社を変える回数が多いと思います。
それは肯定的に考えれば労働市場は中国の方が流動的だと言えるでしょう。
日本はなぜ勤務先を変える人が現状少ないのかそれは野口悠紀雄さんの 1940年体制 にもかかれているように日本は戦時中に労働者を固定すると言うシステム ・仕組みが根付いてしまったからだと書かれています。
https://naokisu.com/?p=3001
戦前に考え出された労働者を固定させるシステムは戦時経済体制の中では良かったかもしれません。あと戦後日本経済の復興期には非常にうまく機能したとこをこの著書には書かれています。
しかし私が日本で勤務していた時ある仕入先の会社の社長が言っていたことを今でも思い出します。
それは日本の労働市場も戦前は非常に流動的だったということです。ということは日本と中国の労働市場は大きな差異がないと言えるでしょう。
もしかすると中国の労働市場の方が今の変化の激しい時代に合っているのかもしれません。
アメリカ人は生涯の会社人生の中で10回以上仕事を変えると聞いたことがあります。まあそれは中国と非常によく似ているのではないでしょうか? 中国とアメリカはもしかすると非常によく似ているのかもしれません。
誰がやっても同じような物が作れる体制。誰がやっても同じような品質が作れる体制を構築するのがベストだと思います。しかしそれは表面だけの話であって本当のところは人が安定的に落ち着いて仕事ができる環境を経営者が構築するのが筋なのではないでしょうか ?