標準偏差(σ)と工程能力指数     (Process Capability Index:Cp、Cpk)

標準偏差の意味

例を使用して説明

下記の図は昨日の結果、今日の結果

どちらも平均値は同じだが、ばらつきは今日の結果の方が大きい。

品質はばらつきを最小限にして品質を一定に保つことが大事。

品質はばらつきをできるだけ小さくするための管理方法・行動。

ばらつき具合を数値化したものが標準偏差。

正規分布の状態

工程能力指数について

工程能力の定義

工程能力

 対象とする工程が定められた規格の中で, どれだけ均一にばらつきを少なく製品を生産することができるかを示す指標。

 均一な製品を作ることができる工程は, 工程能力があると表現。

正規分布の場合±3σの中に全データの99.7%が入るため, 通常6σを基準に工程能力を表します。
この値と定められた規格値の幅とを比較したものが

工程能力指数(Process Capability Index)

一般的にCp、Cpk などが使われる。

工程能力指数 =品質特性の規格幅を6σで割った値。

ばらつきが正規分布している場合
工程能力指数の公式↑

実務では平均値と規格範囲の中心値がずれることがほとんどなので、Cpは使えない。

そのずれを補正したのがCpkです。

実務ではCpkを使う。

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CPK工程能力指数の分け方。

実務で工程能力指数が低いと客先から英語でクレームが来ている。(Low Cpk)
しかし、工程能力指数も計算せずに一体何を基準にCpkが低いと理解できないが、
なんとかデータ(数字)をまとめて説明する義務があると思う。
この分野に国境はないと考えます。FACTを数字を使えば説明できる。