日本への留学生の推移

Kさんは日本に留学に行く中国人のお世話をしている。

内容は下記に示します。
中国の中学校を卒業(6月)
その後、中国にある日本語学校に入学して日本語を猛勉強する。
日本に1月頃、渡航して高校入試を受ける。
日本の高校に合学。
4月より日本の高校入学、高校生活を送る。

もちろん、Kさんだけでこのルートを開拓したわけではない。
中国人のパートナーもいます。

なぜ、こういうルートを作ったのかをKさんに聞いてみた。

この留学ルートを作った理由。
●小さい頃から日本に留学に行けば、日本のファンになってくれる。
●小さいころから日本に行けば、日本の文化を吸収しやすい。

この留学ルートには一人あたり「学費だけでも私立学校だと年間100万円は掛かる。」
もちろん、学費、生活費は別です。

これぐらいの費用をぽんと出してしまう中国人のご両親がたくさんいるということも事実。
中国は世界でも一番速く中産階級が増加した国である。
それだけ、経済力があり、豊かになったということ。

なぜ、留学人の両親を持つ、中国人の子供たちが年間約1000人程度日本の高校に留学して日本の大学に入学する
のだろうか?

それだけ、日本の教育が評価されているからか?

↓は外国人留学生数の推移グラフ。日本の物価が安いからか?留学生がうなぎのぼり増加傾向。

各学校別の留学生数。高等教育機関に留学する人が圧倒的に多い。それだけ、日本の大学には中国人留学生が多いということ。

↑は国別留学生数、もちろん一番多いのは中国人。


Kさんから非常に面白く、興味深いことを聞いた。
それは日本に留学する中国人は主体性がないということである。
主体性がないということはなにか?

それはコミュニケーションがうまくとれない。
数学、英語は圧倒的に強いが、地理、歴史などは弱い。
先生・上からの指示には従うが、何も指示がなければ、それ以上何もしない。(指示待ち状態)

中国の幼稚園、小学校、中学校のカリキュラムで勉強して来たということは圧倒的な量の宿題をこなしてきたのだが、日本の高校に留学すると宿題が多くないため、勉強しないということを聞いた。

日本の高校が宿題を多く出さないのには理由があるらしい、それは宿題を少なくするので、学生自身が興味をもつこと、勉強したいことを主体性を持って勉強するためであるらしい。
日本の先生は主体性を大事にしているので、生徒あえて強制はしない。(ただ、やったほうがいいですよという。)

かつて日本でも先生の言ったことは絶対的なものであった思う。私が学生だったときは先生の言動に対し、異を唱える学生もいることはいた。

日本の年配者に人の話を聞かない人が多いということは日本の教育制度が影響しているかもしれない。

うちの息子たちも現地の幼稚園、小学校に通っている。もしかすると日本の高校などに留学に行った場合、主体性がなくて、非常に苦労することになるかもしれない。
そうならないように今のうちから確認することが必要かもしれない。

歴史は繰りかえすと言われ続けている。
私の子どもたちも普通の学校を卒業して普通に働く生活を送るのかも。
将来は推測、予測できるが未知数である。社会背景も大きく変化している。
将来どうなるのか楽しみである。

いっそのこと日本に家族全員帰国して日本での生活をしてみた場合、どうなるのだろうか?
中国人の嫁は日本での生活にたえられないだろう。なぜなら、環境がちがうから。