広州市の戸籍取得は難しい?  Is it difficult to get a family register in Guangzhou, China?

 内陸部から沿海部の大都市に来た中国人にとって大都市の戸籍の取得は難しいと聞いている。日本人からするとなぜ、戸籍の取得が難しいのか、私は理解できなかった。

 内陸部から沿海部の大都市に来て就業でき、結婚して、家庭を築き、子供が生まれ、子供が大きくなり、自分自身の仕事も忙しくなり、歳を重ね、定年、老後、最後は死? この過程において政府からのサービスを受けるためには戸籍が有ったほうが、とても都合がいい。社会保障、社会福祉などのサービスを受けるためには戸籍が必要。

 特に子供が小学校に入学するには戸籍が必要、戸籍を取得するには不動産が必要。不動産には子供が小学校に入学できる権利がついている。(小学校に入学できる権利が無い不動産もある。)、この小学校に入学できる権利(オプション)があるか無いか、有名な小学校か、場所、、、などによって不動産価格は決まると言われている。

 二人子供がいるが、下はまだ4歳。地元の公立小学校にはもちろん入学する予定。もし、不動産がなければ、公立小学校には入学できない。仕方なく、私立の学費の高い小学校に入学するしかない。==>公立学校よりも余分に費用がかかる。私立学校の教育レベルが公立学校よりもいいとは必ずしも言えない。

 地下鉄の広告には下記のように大きな広告が掲示されていた。内容は広州市で戸籍を得るための手伝いをする会社の広告である。もちろん無料で戸籍が取れるわけではない。広告があり、戸籍取得の手伝いの会社があるということはそれだけ戸籍を取りたい人たちの需要があり、需要のあるところには供給が必要となり、そこで取引(ビジネス)が発生する。

 日本ではどこに住むのも自由、戸籍、住民票も自由に移動できる。戸籍一つとってみても、今更ながら、日本中国の大きな違いがわかる。世界のその他の国ではどうなっているのかは、そこで住んでいないのでわかりません。

 私は中国に来て約20年経過している。この20年いろいろな事がありましたが、久保田塾の久保田先生から教えてもらった下記に計画を紹介します。

人生の五計①②③④⑤について

①生計(いかに生き)

②身計(身を立て)

③家計(家庭を築き)

④老計(歳を重ね)

⑤死計(死をむかえるか)

会社経営に経営計画があるように、人生にも計画があるということがわかる。いかに生き(生計)、身を立て(身計)、家庭を築き(家計)、歳を重ね(老計)、そして死を迎えるか(死計)――。この言葉は遠く南宗の時代に、見識ある官吏として多くの人たちに深く慕われた朱新仲の悠々たる人生訓である。

皆さんにも計画があるはずです。恥ずかしながら5年前にこの言葉を聞くまで、人生計画などは有りませんでした。それ以後、嫁の自分たちの計画についてたまに話し合っています。具体的な計画とは、目標を紙に書いておくことだと思います。頭の中で考えていても、時間経過と共に忘れてしまいます。自分たちの老後のこと、子供の教育のこと、今後の生き方について、、、などなど。計画はもちろん計画どおりに実行されるのがベストですが、そんなに計画どおりになるものでは有りません。人生100年と言われるが、今後もいりいろ突発的な問題点が発生することは間違い有りません。そのために、日頃からどのような変化にも耐えるため、準備対策しておく必要があります。

 今回のコロナウイルス感染によって、経済的に大変な状況になっているという人たちがいることをニュースで知りました。現状、私自身は通常どうり生活できています。しかし、一寸ん先は闇だということを肝に命じて今後人生を歩んで行くつもりです。